視覚障害者も使えるiPhone・スマートフォン

アクセシビリティにも優れているiPhone。目の見えない方もストレスなく使えるように使い方から生活を助けてくれるようなアプリの紹介もしています。

iPhoneのズーム機能は弱視の方はもちろん晴眼者も使える!

数回にわたってVoiceOverの機能説明をさせていただきましたが、iPhoneに設定されているアクセシビリティ機能はまだまだたくさんあります。

視覚障害者以外にも使える!iPhoneアクセシビリティの設定方法のページでも、どんな機能があるのかはご説明させていただきました。

今回は弱視の方に役立つズーム機能について書いていきたいと思います!

ズーム機能って何ができるの?

ズーム機能の説明の前に、通常の場合のiPhoneの表示についてご説明します。

iPhoneのホーム画面は横に4つ、縦に5つのアプリが表示されます(iPhone5以降のモデルの場合)。

またウェブサイトを見る時、safari等のブラウザアプリで表示される文字のサイズは、サイト運営者が文字サイズを特に指定をしていなければ16ピクセルで表示されます。

しかし弱視の方(視力が弱い方)だと文字が小さすぎて読めなかったりすることもありますよね。
そんな時にこのズーム機能が役に立ちます。

ズーム機能とは、iPhoneの中に拡大鏡が組み込まれると思ってください。

ズーム機能を使うことで虫眼鏡で見た時のように画面が拡大して表示されます。

また、倍率も自由自在に変えることができます。

ズーム機能の設定方法

まずはアクセシビリティの設定画面にいきます。

そこで上から2段目にある「ズーム機能」をタップします。
次に出てきた画面の一番上にあるズーム機能をタップしてオン・オフを切り替えることができます。

ズーム機能を選択する画面ズーム機能設定画面。ここでズーム機能をオンにする

これでズーム機能の設定はできました!

拡大する画面はフルスクリーンズームとウインドウズームの2パターンから選ぶことができます。

フルスクリーンズームとは文字通り、画面全体がズームします。
ウインドウズームとは、画面に四角い枠が表示され、その枠の中だけが虫眼鏡のように拡大されます。
お好みの方を選んでください。

どちらのパターンにするか設定するところは、ズーム機能設定画面の下の方にズーム領域という項目があります。
こちらをタップしてフルスクリーンズームかウインドウズームを選択することができます。

レンズモード選択画面

ズーム機能をオンにした場合の操作方法は何も設定していない時とほとんど変わりませんが、スクロールする時やズームの倍率を調整する際にはちょっとだけコツがいります。

通常の場合はスクロールする時には一本指でスクロールしますが、ズームされている画面をスクロールする時には三本指でスクロールさせます。

また、倍率を変更するには三本指でダブルタップし、そのまま指を画面から離さずに拡大したい場合は指を外側に広げ、縮小したい場合は内側に寄せるようなアクションをさせます。お好みの倍率になったところで指を離せばOKです。

使える!コントローラー

操作を覚えるのが面倒くさいと思った方!ぜひコントローラーを表示をオンにしましょう!

これを設定することで画面にコントローラーを表示させることができ、ズームに関する機能が指一本で操作できます。

ズーム機能設定画面の真ん中あたりにある「コントローラーを表示」をオンにすることで、iPhoneの画面上にコントローラーボタンが表示されます。

ズーム機能を使う時にコントローラーを表示するかを選ぶボタン

コントローラーには丸いボタンが表示されており、そこを指で上下左右に動かすと、ズーム領域内で指を動かした方向にスクロールしてくれます。
また、コントローラーボタンをタップすることで、メニュー画面が表示され、倍率調整やレンズサイズの変更なども指一本で行えます!

ズーム機能を使う方はコントローラーを表示させておいた方が便利だと思います。

コントローラーを表示をオンにすると画面上にコントローラーが出る。

その他のオプション設定

ズーム機能を設定する画面には、文字入力を行なう時の設定もできます。
それが「カーソルに追従」と「スマート入力」です。

カーソルに追従とスマート入力設定ボタン

カーソルに追従は、文字入力を行なう際にズーム領域が文字を追いかけるかどうかを選択する項目になります。

また、スマート入力はフルスクリーンズームに設定している時に文字入力をする場合、自動的にウインドウズームに画面が切り替わり、キーボードを表示させることができる機能です。

どちらもオンにしておいた方が便利ですよ。

終わりに

このズーム機能は、弱視以外の方でも、たとえば老眼で近くのものが見えにくいとか文字が小さすぎて読めない、なんてことにお困りの方にも使える機能です。
ぜひ使い方を覚えて、楽しいスマートフォンライフを過ごしましょう!

次回はVoiceOver、ズーム機能以外のアクセシビリティで視覚障害者に役立つ機能をご紹介します。

VoiceOverで何ができるか知りたい!という方は「VoiceOverでもっと便利にiPhoneを使おう・基本の操作編」と「iPhoneのVoiceOverを設定すると何ができるの?VoiceOverをもっと知ろう編」をお読みください。

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