iPhoneのアクセシビリティを覚えてもっと快適に使おう!
一口に視覚障害といっても人それぞれ障害の度合いが違いますよね。
ご自分の好みに合わせてカスタマイズできるのがiPhoneの魅力の一つです。しかも無料でって言うのが嬉しいですね(笑)
iPhoneのアクセシビリティで視覚障害者に役立つのは、VoiceOverやズーム機能が代表的ですが、それ以外にもまだまだあります。
まずはどんなものがあるのか覚えましょう!
- 色を反転
- グレイスケール
- スピーチ
- より大きな文字
- 文字を太くする
- ボタンの形
- コントラストを上げる
- 視差効果を減らす
- オン/オフラベル
それでは早速それぞれの項目をご説明していきましょう。
色を反転
その名の通り、画面に表示されているすべての色を反転します。
色を反転と書いてある項目をタップすると、色が反転します。
白い部分は黒に、黒い部分は白になります。
ただし色を反転を選ぶと、色のついているところもすべて反転してしまいます。
たとえば、何かの機能をオンにするとトグルの部分は緑色になるのですが、ショッキングピンクのような色になります。
また画面の左上にある「<一般」と書かれているところは青色なのですが、オレンジ色になります。
このように、白と黒以外のすべての色が反転するので、写真などを見るとギョッとすることもあります。
グレイスケール
こちらも文字通り、画面に表示されているすべての色がなくなり、かわりにモノトーンで表示されます。
白は白、黒は黒のままですが、色のついたところはグレーで表示されるようになります。
先に紹介した色を反転と組み合わせて使うこともできますので、白がまぶしすぎて見にくいなどの時には両方をオンにして使うと黒ベースのスッキリした画面になります。
スピーチ
VoiceOverとちょっと似ていますが、VoiceOverとは異なる機能です。
VoiceOverは画面の読み上げと同時に、ボタンの位置や操作の仕方などのヒントも声でお知らせしてくれますが、こちらは単純に表示されているものを読み上げてくれる機能になります。
こちらの機能をオンにすると、選択した部分に吹き出しが現れ「読み上げ」という項目が表示されます。
そちらをタップすると選択した部分のみ読み上げてくれます。
また、画面全体を読み上げて欲しい時は二本指で上から下にスワイプすると、リモコンのようなものが表示され、画面を読み上げてくれます。
VoiceOverのようにずっと読み上げてもらう必要はないけれども、細かい字が見えにくいなどという方はこちらの方が便利かもしれませんね。
VoiceOverの概要が知りたい方は、視覚障害者の強力な味方!iPhoneでVoiceOverを設定する方法のページを参考になさってください。
より大きな文字
この機能は、iPhoneに標準でインストールされているメール、連絡先、カレンダー、メッセージ、メモのアプリで表示する文字サイズを大きくすることができます。
こちらは機能をオンにしなくても、表示されているスライダーで調整することで文字を大きくできますが、機能をオンにすることでさらに文字を大きくすることができます。
メモアプリに入力した文字で比較してみるとかなり大きくなっているのがわかります。
なお、この機能は紹介したもの以外のアプリには対応していないようです(iOS8.3現在)。
safariなどでウェブサイトを見る時は、二本指を画面上で広げるようにすると文字が大きくなります。
文字を太くする
これもそのまんま、文字を太く表示させることができる設定です。
文字は小さくても良いけど、表示フォントの線はちょっと細い…なんて感じる時に使うと便利ですよ。
この機能をオンにすることで、文字が太くなり、ちょっとだけ見やすくなります。
ボタンの形
iPhoneを操作するには、たとえば前のページに戻るには「戻る」ボタンをタップして戻る等、様々なボタンがあります。
そういったボタンの操作範囲を色をつけてわかりやすく表示させる機能がこちらになります。
コントラストを上げる
こちらには以下の3つの選択項目があります。
- 透明度を下げる
- 色を濃くする
- ホワイトポイントを下げる
透明度を下げるは、Dock部分の比較画像を見ていただくとわかりやすいと思います。
透明度を下げるをオフにしておくとすりガラスのようなエフェクトになっていますが、オンにするとグレーっぽくなります。
このように、文字を読みやすくするために一部の背景のコントラストが調整できる機能になります。
またこちらをオンに設定することでバッテリーの節約ができるということで、晴眼者でもオンにして使っている方も多いですよ。
色を濃くするは…自分でも試してみたのですが、あまり違いがわかりませんでした(汗)。
何が変わるのかわかり次第追記していきますね。
ホワイトポイントを下げるは、こちらも名前のまんま、基準となる白の明るさを落としてくれる機能です。
画面が眩しくて見にくいなどの時にはこちらを設定するといいですね。
視差効果を減らす
視差効果とは、たとえばアプリなどを立ち上げた時に、飛び出してくるような動きのことを言います。
視差効果を減らすをオンにすることで、動きがなくなります。
こちらもバッテリーの消費を抑えることができるということで、晴眼者もオンにして使っている人がたくさんいます。
オン/オフラベル
こちらは、主に設定画面などでトグルボタンが表示されている時に、オンの場合は|(縦棒)が、オフの時は◯(丸)が表示される機能になります。
まとめ
ここで紹介した機能は2つ3つと項目を組み合わせて使うこともできます。
最初にも言いましたが、自分の思う通りにカスタマイズできるのがiPhoneの良いところです。
いろいろ触ってみながら、ご自分の使いやすいように設定をしてくださいね!
Voiceoverについてもっと詳しく知りたい方はVoiceOverでもっと便利にiPhoneを使おう・基本の操作編のページを、ズーム機能についてもっと知りたいという方はiPhoneのズーム機能は弱視の方はもちろん晴眼者も使える!のページをぜひご覧になってください。